MRワクチン不足の影響
2018年3月、沖縄県内で麻疹(はしか)の患者が発生して以降、MRワクチンのお問い合わせが増えていましたが、最近はお問い合わせがなくなりました。
当院でワクチンを接種される方には、接種される理由をなるべくお聞きするようにしています。
沖縄への旅行をキャンセルしたけれど、時期をずらして行くつもりだから、とか、タイへ出張に行く事が多いので、とか、さまざまな理由がおありでした。
なかでも印象に残っている方は、看護学生の方です。
看護実習が始まるにあたり、麻疹、風疹、水痘、流行性耳下腺炎の抗体価を調べ、麻疹と流行性耳下腺炎の抗体価が低かったそうです。麻疹と流行性耳下腺炎のワクチンを接種しなければ、実習に参加できないそうで、
「流行性耳下腺炎のワクチンは他院で接種しましたが、麻疹ワクチンを接種できる医療機関がなく、インターネットでやっと探し当ててこちらに来ました」とおっしゃいました。
看護実習に参加できなければ、場合によっては留年の危険性もあるので、本当にお困りだったようです。MRワクチン不足の影響は、このような形で現れることもあるのだと、考えさせられました。
アレルギー検査のViewアレルギー39をして下さいと、小田原や厚木から来院して下さった方もいらっしゃいました。当院のホームページを閲覧して下さる方は少ないのではないかと思っていますが、それでもキーワード検索でひっかかり、遠方から来て下さることもあるのだな、と思いました。
インターネットの力って大きいですね。
ちなみに、Viewアレルギー39は決して特別な検査ではなく、ほとんどの医療機関で検査できると思います。ただ、担当医師がアレルギーにご興味がなければ検査をご存知ないでしょうし、よく分からない検査を初めてオーダーするのは手間がかかりますので、「うちでは扱っていません」という返答になるのかと思います。
また、自費で検査を行っている医療機関もあるようですが、喘息やアレルギー性鼻炎が疑われる方には保険診療で検査できます。