中学校の健診

引地台中学校校医を担当させて頂いているので、内科健診に行ってきました。
中学2年生半分と3年生、計9クラス、約300名。
予定時間は午前9時~12時30分なので、1クラス約20分です。
昨年は初めてで時間オーバーしてしまったので、今年は時間厳守しなくては!

歩き方、両肩の左右差(脊柱側弯)、眼瞼結膜、甲状腺、聴診、皮膚の状態を診察。
問診票に何か書かれていれば、それも診察。
体育の授業直後のクラスがあり、そのクラスは全員汗まみれでした^^;

問診票を見て「膝が痛いの?」と訊くと、「オスグッド」と答える生徒が多いのが新鮮でした。
日本整形外科学会のHPによると、
脛骨結節(お皿の下の骨)が徐々に突出してきて、痛がります。時には、赤く腫れたり、熱を持ったりします。休んでいると痛みが無くなりますが、スポーツを始めると痛みが再発します。
発育期のスポーツ少年に起こりやすいのが特徴です。
・・・成長期の一過性の病気なので、内科ではなじみがない病気です。

また、「しゃがみこみができない」にチェックが入っている生徒も数名いて、実際にしゃがんでもらうと、やはりできない…
股・膝・足などの関節疾患、身体の硬さ、肥満などのスクリーニング検査なのですが、運動器に異常があるのではなく、単にバランスが悪いだけの場合も多いそうです。
昔は畳の生活で和式トイレを使うので、日常生活でスクワットをしていた。現在は洋式トイレで椅子の生活なので、しゃがみ込む動作を日常生活でほとんどしないことも大きな要因、との記載もありました。

予定通りに終えるよう、次々に診察しましたが、12時過ぎまでかかりました。
養護教諭の〇崎先生、どうもありがとうございました。

中学校からの帰り道、1年前の事をいろいろ思い出しました。
1年前は勤務医をやめた直後のフリーターで、開業準備は暗中模索状態で苦しい時期でした。
この1年間は、本当にいろいろありました。