稗粒腫(はいりゅうしゅ)
母が首のイボを治療していただいてから1週間。
教わった通り、毎日ステロイド軟膏を塗り、茶色のテープで保護していたそうです。
今日も診察に付いてきて欲しいと頼まれ、一緒に皮膚科へ。
「とてもきれいになっています。今日から軟膏はワセリンに変えますので、あと2週間、毎日ワセリンを塗った後、茶色のテープで保護してください」
・・・お母さん、あと2週間、頑張ってね。
今日は母の右目もと(鼻側)の稗粒腫(はいりゅうしゅ)を取ってくださいました。
稗粒腫とは、毛穴の奥にある毛包(もうほう)という袋や皮脂を作る腺の一部に角質が溜まり込んでしまってできる、直径1~2mmの白くてかたい丘疹(ブツブツ)のこと。
顔の中でも目の下やまぶたなど、皮膚が薄くデリケートな部分にできやすいのが特徴だそうです。
「今から取りましょう」とおっしゃって下さり、母は診察室のベッドで仰向けに。
「23ゲージ程度の針先で皮膚に穴をあけ、なかの角質を引っ張り出します」
そして鮮やかにアッという間に角質を取り去ってくださいました。
お見事です
・・・でも、私もやってみればできるかも
帰ってから自分の目の下を鏡で見てみると、稗粒腫らしき物があるではないですか
今まで気付きませんでした。
自分の体で実習をしようかしら。でも自分の目の近くに針を刺すのは怖いなぁ
本日も見学させてくださり、本当にどうもありがとうございました
百聞は一見に如かず、と言いますが、目の前で治療してくださるのはとても勉強になります。
一回の治療で、患者さんにその場で喜んでもらえるのは、なんだかうらやましい気もします。
内科では「お薬を出しますので、〇日後にまた来てくださいね」で終わるので、その場で治って喜んでいただけることは、まずありませんから。
他科のお仕事を拝見させていただけるのは、とても新鮮ですし、考えさせられます。