眠気の少ない花粉症の薬
先日、問診票に「花粉症治療希望」と大きな字で書いてある20代の好青年が受診されました。
一番下の「当クリニックを何でお知りになりましたか?」の質問には、「スマホ」に丸をつけてくださっています。
「どういうキーワードで当院がヒットしましたか?」とお聞きしたら、「花粉症と鶴間で、先生の花粉症のブログを見つけました」と明快なお答え。
なんだかうれしくなったので、今回も花粉症のブログを書きます。
患者さんによって、点眼や点鼻だけを希望される方、内服だけ希望される方、さまざまです。
副作用が少ないメリットを考えると、点眼と点鼻だけで治療するのが望ましいと思います。
けれど、点鼻が鼻にツンとする感じがイヤなど、内服をご希望される方も多いです。
すでにお気に入りの薬がある方には、たいてい、ご希望通りの処方をします。
「良い薬はないですか?」とおっしゃる方には、症状をお聞きしながら、一緒に薬を選びます。
まず、鼻閉型か、くしゃみ・鼻漏型かで、薬をしぼります。
次に、1日1回内服か、2回か、ご希望をお聞きします。
1回ご希望が7割、どちらでも良いが3割程度でしょうか。
少数ですが、「1回だと作用が強いので、2回の方が良い」とおっしゃる方もいます。
また、眠気が少ない薬をご希望される方も多いです。
一般的に、眠気が少ない薬は効果が弱い傾向があります。
1回タイプのクラリチンとアレジオン、2回タイプのアレグラなどは眠気が少ない薬と言われています。
これらの薬では効き目が弱いとおっしゃる方には2回タイプのタリオンを処方すると、気に入ってくださることがあります。
抗ヒスタミン薬の効果と眠気を図示した記事を見付けましたので引用します。