スギ舌下療法(1年後報告)

スギ花粉症の舌下療法を開始するのは、スギ花粉が飛散していない6月~12月の期間です。
花粉症が辛かった時期が過ぎると、舌下療法を始めようかという気持ちは徐々に薄れるものです。
けれど来年の辛さを軽減すべく、思い切って舌下療法を始めませんか

 

錠剤のシダキュアは新薬だったため2週間分しか処方できませんでしたが、今年5月から1ヶ月分処方ができるようになりました。
2017年12月開院してから昨年12月までの1年間の間に、当院でスギ舌下療法を開始した方は、シダキュア(錠剤)9名、シダトレン(液体)6名の計15名でした。
そのなかで、現在も治療を続けているのは12名(80%)。
継続している方は全員効果を実感されており、例年のスギ花粉症状を100%とすると、今年のスギ花粉症状は平均して40%に改善していました。
最も効果を実感した方は10%、効果が弱かった方は75%でした。
舌下療法は即効性がありませんし、3年から5年と長期治療を続けることが必要な忍耐を要する治療です。
にもかかわらず、80%の方が治療を継続し、全員が治療効果を感じているという良好な結果に、私自身が驚き嬉しくなりました。
舌下療法の治療効果は、治療開始から時間が経つにつれて、だんだん増強すると言われています。
治療を続けている12名の方々が、来シーズンどのように効果を実感されるのか、今から楽しみです。

 

ちなみに治療を中断した3名は、他の治療法(セルフヒーリング)を試したい、妊娠したため、導入だけ当院で行い他院へ紹介、が各1名ずつでした。
また、シダトレン(液体)で治療を開始した6名のうち、3名はシダキュア(錠剤)へ変更、1名がシダトレン(液体)を継続、残り2名は治療中断されました。
今年6月になってからスギ舌下療法を開始されたのは今のところ4名で、全員シダキュア(錠剤)です。